今村復興大臣失言…東北のほうでよかった発言を文脈から考える

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今村復興大臣の失言が再び注目されています。
前回の失言は、自主避難者は自己責任という発言です。その後に記者に対して「うるさい!」と声をあらげたことも批判の対象となりました。

今回の発言は、東北のほうでよかった、という発言だそうです。
自民党の派閥のパーティーで講演した際の発言とのことですが、どのような文脈の中からの発言なのでしょうか。
そして、今村復興大臣は失言だったと撤回をするのでしょうか。

今村復興大臣の失言東北のほうでよかった

今村復興大臣の今回の失言、東北のほうでよかった、というもの。

震災の復興に関する発言だったそうです。

いろんな勘定のしかたがあるが25兆円という数字もある。
これは、まだ東北のほうだったからよかったが、もっと首都圏に近かったりすると莫大な額になる。

東北のほうだったからよかった、の何が問題かというと、「よかった」という部分になるのではないでしょうか。
被害の大小に関わらず苦しんだ人がいた中で、よかった、とは言えない状況。
復興大臣という立場からも、他と比べるのは軽い発言であったととられても仕方がないです。

文脈からするとありなのかもしれないけど、表現がやっぱりまずいように思います。

東北でもこれだけの大きな被害が出たが
首都圏ではさらに莫大な額になる

ということが言いたかったのでしょうが、言葉の選び方が復興大臣らしくないです。
無責任な考え方の人が立つポストではありません。
仕事ができるかたなのかもしれませんが、言葉選びはまずいのではないかと思ってしまいます。

今村復興大臣失言に対する反応

東北に関わる方々の反応

村井宮城県知事

首都圏と東北を比較したらばく大な財源が必要になるというのは、そのとおりかもしれない。ただ、『東北だからよかった』というのは被災者の感情を逆なでするものであり、東北を軽んじている印象を与える。復興大臣という要職にあるので発言にはくれぐれも注意してほしい

2011年に当時の復興大臣から
「今の最後の言葉はオフレコです。いいですか? 皆さん。絶対書いたらその社は終わりだから」
という言葉をかけられています。
これは、当時の松本復興大臣が、村井知事が出迎えなかったことに対して言った発言です。オフレコですと言ったのですが、地元のメディアが報道して明るみになりました。

復興大臣にまたがっかりな出来事だったかもしれません。

佐藤仁南三陸町長

もし首都圏で東日本大震災と同じ規模の災害が起きた場合、東北と比べるとばく大な額の財源が必要になることは間違いないので、そういった意味合いで発言したのではないか。悪意はなかったと思うが、受け止め方が分かれるような発言をするのは誤解を招くので気をつけてほしい

大臣に配慮した発言となっていますが、誤解を招くという点はだれにも共通する印象だと思います。

戸羽太陸前高田市長

被災地を傷つけるつもりで発言したわけではないと思うが、その言葉によって傷ついたり不快な思いをしたりする人は被災地にたくさんいる。復興大臣を頼りにしている人もいるので立場をしっかりと理解して発言には気をつけてほしい

今村復興大臣の表現によって不快な思いをする人がいる、というのは間違いないです。
視聴は発言には気を付けてほしいと語っていますが、首都圏と比べて被害が小さくてよかった、と思われるような表現が出てしまうということは、そう考えていたということのあらわれであるような気もします。


政治家失言・放言大全 [ 木下厚 ]

まとめ

今回の今村復興大臣の発言は、都会に影響がなければよいという考えを持った人の発言ととらえてしまいます。

現在は新潟市で暮らす私ですが、中越地震のときは被災地で暮らしていました。東北の地震よりも熊本の地震よりも被害の額で言うと少ないかもしれません。でも、被災して苦しんでいる人はたくさんいました。
被災地に寄り添えない人が復興大臣を務められるかというと、疑問です。

本意ではないのかもしれません。
でも、何があっても被災者の方々をがっかりさせない大臣であってほしいです。

<追記>
今村復興大臣辞任となりました。

どの大臣も重要な役割を担うはず。
入れ替わるということは、引き継ぎなどでまたやり直しとなってしまいます。
どうか、次に大臣に就くかたは、責任を持って務めていただきたいのです。

政治家の皆様よろしくお願いいたします。

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