不便益についてあさイチで特集していました。
なんでも便利になったことで起こる弊害がある現代。
あえて不便な暮らしを見直すことで不便なことに利益があることを探すということでした。
不便益という言葉を初めて聞きました。
不便益 あさイチ特集
不便益についてのあさイチ特集。
スマホで計算も調べものもできるからばかになっちゃう。
自動掃除機があるから楽な生活で太っちゃう
というNHKのプチコントがありながらコーナーが進みます。
不便益 あさイチ特集 漢字
スマホがなんでも変換したり調べてくれることによって、漢字を忘れてしまう人がたくさんいるのだそうです。
文章を書くことがなく文字を打つだけになりがちな世の中であえて不便なワープロを開発している人がいました。
少しずつ違う漢字が入り込むワープロ。
それを変換しないと保存できないという機能がついています。
不便益 あさイチ特集 京都大学のものさし
京都大学の素数ものさしが紹介されていました。
素数が書かれているものさしで8センチを書いてくださいという質問。
素数13から素数5までの間で線をひくと、8センチの線を引くことができるということでした。
なるほどでした。パッと思いつかなかった私は便利に慣れすぎているかもしれません。
素数ものさし、不便益の中から生まれた商品。
そして、不便な情報を提供することで、商品化される可能性もあるのだということでした。
便利を追求した結果不便益へと向かっていくなんておもしろいですね。
不便益 あさイチ特集 ダイエット
日常生活での消費カロリーについて。
1分間穴を掘ると4.4キロカロリー
ジョギング6.1キロカロリー
布団の上げ下ろし6.0キロカロリー
ということで、ジョギングと布団の上げ下ろしがほぼ同じということがわかりました。
ジョギングは長時間やるものなので、消費量は大きくなるでしょうが、大事なのは、それだけ家事での消費が大きくなるということだったのだと思います。
家の中で少しずつ動くことって大切なんですね。
イノッチも言っていたけど、これでカロリー消費があるんだって思えたら家事も楽しくなりそうです。
家の中で不便益を探して生活したらダイエットになるかも!?
不便益さんのツイッター
不便益の特集が誤解を与えかねないとのことでツイートされていました。
メディアなどで不便益を語るときは,狭義の工学的な不便益を説明しないと誤解されやすいです.
1) 便利益は否定しない.むしろ大歓迎.
2) 基本は,便利害(手間がかけられなくなったことによって生じる能力低下,注意力低下など)に対するアンチテーゼとしての不便益.
(続く)
— FUBEN_EKI (@FUBEN_EKI) 2017年6月14日
3) 身体的・認知的手間をかける(=不便)ことで,客観的益(タスク達成,能力向上など)が得られる.さらに,手間をかけたことを認識し,「手間をかけて,客観的益が得られて,嬉しい!楽しい!もっとしたい!」と思う主観的益が得られる.これらが揃って,はじめて不便益の条件を満たす.(続く)
— FUBEN_EKI (@FUBEN_EKI) 2017年6月14日
4) 手間を工夫すればするほど,客観的益が増えるような関係性が重要である.
5) 昔の不便な生活に戻れ,便利な道具を捨てろ!といった文明批判・ロハスなどではなく,便利になることで失われた益を,新たに手間がかかるように「再設計(リデザイン)」することで取り戻す.(続く)
— FUBEN_EKI (@FUBEN_EKI) 2017年6月14日
6) 人間の能力を活かす,向上させることが鍵.人間が不得意なところは機械システムによってカバーしてよい.ただし,システムに依存させないような工夫が必要.
7) ハンデがある方に無理やり手間がかかることを強いることは本末転倒である.(続く)
— FUBEN_EKI (@FUBEN_EKI) 2017年6月14日
このようなことを慎重に伝えていただきたいのですが,これではテレビ的に面白くないんですよね… 「ほら,便利なものを捨ててみよう.こんなに楽しいよ!」といった感じの伝え方は正直困るのです.
というわけですので,表層的な側面ではなく,不便益の本質を知っていただければ幸いです.
— FUBEN_EKI (@FUBEN_EKI) 2017年6月14日
不便益という言葉は今日のあさイチで知ることができたので、もう一度どこかで特集してくれるともっと理解できるのかも。